2012年02月01日

火星探査機、打ち上げ失敗の原因は「宇宙線」 ロシア宇宙庁

【2月1日 AFP】ロシア宇宙庁(Roskosmos、ロスコスモス)は31日、予定軌道に乗れず火星に到達出来なかったロシアの火星探査機「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)」の失敗について、原因は宇宙線による搭載コンピューターの誤作動だったと発表した。

 無人の火星探査機「フォボス・グルント」は前年11月9日に打ち上げられた。世界で初めて火星の衛星の土壌を地球に持ち帰ることを目指していたが、地球周回軌道で立ち往生し、1月15日に太平洋に落下した。

 同庁のウラジーミル・ポポフキン(Vladimir Popovkin)長官はロシア通信RIA Novostiの取材に対し、「おそらく宇宙空間の高エネルギーの粒子が、探査機に搭載したコンピューターに影響したのが原因だろう」と述べた。

 同長官はコンピューターシステムが宇宙線の影響でメモリー障害を起こし、システムの一部が再起動され、省エネモードになったようだと説明した。

 同長官は「これほど大規模で長期にわたる探査においては、宇宙空間を往来する機器が受ける影響を考慮すべきだった」とし、ロケット製造工場の職員が懲戒処分になったことを明らかにした。

 長官はまた、質が悪い外国製の電子部品もやり玉にあげ、60%以上は宇宙空間での使用に適していなかったと非難した。

 ロシアは以前、米国のレーダーの電磁波を受けたことが故障の原因とする説も否定していなかった。

 だが宇宙産業に詳しい関係者によると、探査機製作のエンジニアが、常に大気圏に向けて放射されている宇宙線の影響を考慮しなかったとは「馬鹿げている」という。「掃除機を作っているわけではない。厳しい環境の宇宙空間を飛ぶ宇宙船を作っているのだから、そこを考慮しないことはありえない」と強調した。

■ソユーズ打ち上げ延期

 ポポフキン長官は31日、3月30日に予定されていた有人宇宙船ソユーズ(Soyuz)の打ち上げを1か月延期すると発表した。

 同庁の有人宇宙飛行プログラムの最高責任者アレクセイ・クラスノフ(Alexei Krasnov)氏によると、地球帰還用のカプセルが完全に密閉されていなかったという。

 新たな打ち上げ日は2日に行われる米航空宇宙局(NASA)との電話会議で決定されるという。

 なお、次回打ち上げられるソユーズは、この帰還用カプセルの代わりにこの次の5月30日に打ち上げ予定だったカプセルを使うため、5月の打ち上げも延期となる。

 ロシアの宇宙プロジェクトは前年、相次ぐ失敗に見舞われている。(c)AFP/Anna Malpas
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2012年01月24日

「授乳しながら運転」に注意喚起、NZ警察

【1月24日 AFP】ニュージーランド警察は24日、同国最大の都市オークランド(Auckland)で授乳しながら車を運転している母親の多さにショックを受けたと述べた。

 警察当局によると、子どもが車内で適切にチャイルドシートなどに乗せられるよう取り組む10日間の強化期間を実施した際に、運転しながら授乳する母親を3人発見したという。

「3人はいずれも高速道路を運転中だった。停車させ注意をした」と、シャナン・グレー(Shanan Gray)警部補は述べ、運転しながらの授乳は母子をともに「極めて危険な状態」に置く行為だと強調した。

「突然に停車させなければならなかったり、深刻な交通事故に巻き込まれたりしたら、赤ちゃんは間違いなく外に飛び出していただろう」とグレー警部補は語った。

■トランクに子ども乗せる事例も

 またグレー氏は、車のトランクに子どもを乗せている事例も多かったことに衝撃を受けたと述べ、強化期間中、多くの子どもが危険な状態にさらされていることを発見したことは「極めて残念なこと」だったと語った。(c)AFP
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2012年01月20日

ニワシドリ、錯覚でメスを魅了か 豪研究

【1月20日 AFP】オーストラリアに生息し、メスの気を引くために木の枝で「あずまや」を建設するニワシ(庭師)ドリのオスは、錯覚の技法にも習熟しているとする論文が、19日の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。

 建築家で手品師でもあるニワシドリのオスは、凝ったあずまやを作り、周囲の地面を木の実や貝殻や骨や石で飾り立てる。すると、興味に駆られたメスが中に入ってくる。

 論文を執筆したオーストラリア・ディーキン大(Deakin University)のジョン・エンドラー(John Endler)氏によると、この時オスに必要なのは、メスがオスを見つめるふとした瞬間だ。メスが大体2分程度オスを見つめ続けると、オスはメスの背後に回って交尾に成功するという。

■錯覚がうまいと交尾もうまくいく

 エンドラー氏と同僚のローラ・ケリー(Laura Kelley)氏は、隠しカメラでニワシドリの行動を観察した。すると、メスがあずまやのディスプレイそのものを気に入らなくとも、錯覚の技法に長けていれば、そのオスを気に入る傾向にあることが分かった。

 例えば、オスが小さな宝石をくちばしにはさんでメスの目の前で左右に振ると、目の錯覚が生まれ、メスは魅了される。

 使われる主な技法は、遠近法や、知覚に関する錯視の一種である「エビングハウス錯視」だという。例えば、遠くに置いた大きな物体は、近くに置いた小さな物体と同じ大きさに見える。また、大きな石に囲まれた石は、小さな石に囲まれた同じサイズの石よりも小さく見える。

 だが、錯覚がいかにして交尾を成功に導いているのかは、謎だという。(あずまやの周囲に置いた)貝殻や石が、実際よりも大きく魅力的な贈り物に見えるからだろうか?あるいは、メスは純粋な娯楽を喜ぶものなのか?

「現時点で分かっているのは、錯覚がうまいほど、交尾もうまくいくということ。その理由は分からない」と、エンドラー氏は語った。(c)AFP/Kerry Sheridan
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